『苛々する大人の絵本』詳細


はこぶね作品のイメージが固まりつつあるようなので

メールでちょこちょこタニノとやり取りしたものを掲載します^^。

庭劇団ペニノの舞台をいつも見に来て頂いているお客様も、

今回が初見のお客様もタニノがどのように考えて今回の作品に

取り掛かっているか、少しでも掴んで頂ければ、と思います。

分かりやすく質問形式で載せてみました。




◎ 今回の作品はどのような内容なんですか? 


「大人の絵本」ということで、

ストレートにファンタジーの作品を作ろうと思っています。

今回の作品がどのようになっていくのかは、

あまり気にはしていないのですが、

なるべくお客さんに楽しんでもらえるような作品に

してみようとは思っています。


◎ はこぶねでの公演は他の劇場と比べてどんな印象ですか?


ある作品を小さくすることのできる場所です。

小さな作品をするのではなく、

“作品を持ち運べてしまいそうなくらいの形”にすることが可能な

場所です。自分のやっている事、事々を一視野に納まるほどの

ものにするべきだと考える時期は普通ならあると思います。

仮に絵画やオブジェを作っていたなら、その1/8〜1/10の

サイズにして、トランクにまとめて並べていつでも開けて

見れるようにすると考えるだろう、と、一緒な感覚です。

もう一つは、実際仕事量ということで言えば、

一切外注が無いので、通常の公演よりもはるかに多い。

そのため、改めて美術は何を悩むか、音響は何を悩むか、

など各部が何を考えて行動しているかが浚(さら)える。

(私の)演劇は芸術ではないので、こういう事が重要になってき

ます。

ただ、劇団の内部状況や所属する人間の関わり方に変化は

ありましたので、結局何も無くなったような気がします。

これからのはこぶね公演の良いところは、

これからまた改めて見つけなければいけないと考えています。


◎ 『小さなリンボのレストラン』('04)と関連してますか?


あるかも知れませんが、現段階ではないです。

企画が立った去年の年末時はそのような考えもあったの

ですが、やはり進行しているものは違っています。

ただ、はこぶねの公演は演者を選ぶことは確かで、

それは、非常に複雑な原因があります。

演技の質やルックスなどよりももっと根本的なところですが、、。

それを『小さなリンボ〜』の時も同じように考えていました。

いまもその思いは変わらないようです。

だから出演者の二人(島田さん、瀬口さん)は継続です。



と、いうことですので、なんとな〜く

分かった方も、分かりにくかった方も、どうぞご期待下さい!