公演レビュー 04
今回のレビューは、
『 黒いOL 』 (2004年11月@西新宿6丁目13番地広場)
です。
西新宿の広場に約50mのテント劇場を1ヶ月かけて建て込み、
その中で作品イメージを作り上げ公演までこぎつけた、
ある意味では一番苦労した作品です^^;。
この作品に脚本はなく、テントの中で美術を作りながら
タニノの脳内イメージを役者さんと一緒に膨らませ、そして
具現化していったという、ちょっと特殊な作り方をしました。
そういえば、台湾の蔡明亮監督も、『楽日』(原題:不散)
という作品を撮った時には、舞台となる古い映画館で
シーンごとに監督の撮りたいイメージが湧き上がるまで、
役者さん、スタッフさん共にずっ〜と待機していたそうです。
『黒いOL』が『楽日』と比肩すると言う訳ではないですが^^、
(なにしろ向こうはヴェネチア映画祭の批評家連盟賞受賞作品)
作品から匂い立つものはどこか似ている気もします。
それは、三途の川向こうの匂いやもしれませんが、、、。
※ 今回は一時的に写真でのレビューです。