パンズ・ラビリンス

第16回公演『星影のjr.』も終わり、お書きいただいたアンケートやブログなど、じっくり読ませていただいています。ぺニノの作品は、観る方によって感じ方もかなり異なるようで、様々なご意見・ご感想が見受けられます。こちらとしても発見がいろいろとあり、大変いい刺激となっています。ありがとうございます。
ところで、公演が終わりに近づいたころ、ふと個人的に私が思ったのは、この作品がギレルモ・デル・トロ監督の映画『パンズ・ラビリンス』にどことなく似ている、ということです。2006年の作品で様々な映画賞を受賞した作品ですので、ご存知の方も多々いらっしゃると思いますが、主人公の少女のおかれた状況や、物語の展開など、『星影のjr.』と共通点が多くあります。
↓こちら公式トレイラー。

グロテスクで愛らしい怪物の造形なども、タニノ好みのような気がします。
ストーリーは、こんな具合です。

スペイン内戦で父親を亡くした少女オフェリアは、妊娠中の母親と共に母親の再婚相手であるヴィダル大尉に引き取られて森の中にある軍の砦に住む事になる。ヴィダルは独裁政権軍でレジスタンス掃討を指揮する冷酷で残忍な男だ。彼はもうすぐ生まれる自分の息子だけを欲しがり、オフェリアの事は疎ましく思っていた。この悲しい現実から逃れるかのように、オフェリアは妖精やおとぎ話の世界に引き込まれていくのだった。ある夜のこと、彼女の前に「妖精」が現れ、森の迷宮に導いていった。するとそこには迷宮の番人パンが待っていた。そして彼女を一目見るなり「あなたこそは地底の王国の姫君だ」と言うのであった。こうしてオフェリアはパンに与えられた3つの試練に挑むのだった…
ウィキペディア「パンズ・ラビリンス」より

うーん、やはり似ている気がします。もちろん、似ているからどうした、と言われると答えに窮してしまいますが…。しかも、これはかなり個人的な思い込みでして、実際タニノに聞いてみたところ、この映画を知らないそうでした。
とはいえ、『パンズ・ラビリンス』は、非常に面白い作品ですので、『星影のjr.』をご覧になった方もそうでない方も、一度ご覧になってみてはいかがでしょう。(吉)