もうすぐ本番

いよいよ『太陽と下着の見える町』の本番が近づいてきました。

この時期になると当然のことながらかなり形になってきて、読み合わせのときにふんわりしていたイメージがこういうかたちにぎゅっと固まったのか、というのがわかり妙にしみじみしてしまいます。といっても読み合わせのときにどういうことを考えていたかなんてことは、こうも凝縮された稽古期間ではかなり昔の遠い思い出になっていて、正直なところよく覚えていなかったりもします。

そう考えると、役者さんの場合はもう時間の感覚とか気持ちとか、稽古期間中は相当ぐるんぐるんしているんでしょうか。具体的な感じがよくわからなかったのでいま「ぐるんぐるん」と書いてごまかしましたが、たった1〜2時間だけしか生きない役柄を1ヶ月以上も背負ったり世話したり付き合ったりする、というのは大変だな、と身も蓋もないことですがそんなことを思ってしまったのでした。

(吉)