パンチラと美女と拡張現実と−−明日から初日

明日からついに『太陽と下着の見える町』の公演が始まります。ドキドキしています。たくさんの観客の方々の視線を前にしてこの作品がどんなふうにあらわれるのか、とても楽しみなのです。

ところで先日「パンチラ美人時計」を夢想しましたが、さすがと言うか、似たようなものがiPhoneのアプリでありました。

こちらで紹介されていました。http://www.appbank.net/2009/09/30/iphone-application/53812.php

ムフっとしています。つい覗きこんでみたくなります。iPhoneが傾きに反応するんだから傾けたら見えるようにしてくれればいいのに、テレビに近づいてアイドルのミニスカートを下から覗こうとしたあの日の夢をかなえてくれたらいいのに、そんなことを考えてしまいます。

そんなことを考えていたら、ふと「拡張現実」のことを思い起こしました。カメラを通して見ると現実がバーチャルな世界のなかにすっぽり収まっているように見える、というヤツです。これを使った代表例は「セカイカメラ」とかでしょうか。

この拡張現実の技術を用いて演劇をできないかしら、そんなことを思ったわけですが、しかし思いついたそばから言うのもなんですが、そんなことはとっくにやられているかもしれません。
やられていないとしても、そもそも演劇ってもとから擬似的な拡張現実みたいなものかも、と思えてきました。
観客の方々の目玉というカメラを通じて役者さんや装置が見られていて、そこには現実にはないバーチャルなものが映っている、と考えれば演劇が上演されている間に起こることというのは、拡張現実と現実のあいだにあるようなもの、のような気がしてきたのです。

そんな気がしてきて仕方がないのですが、だからといって明日の初日は初日、猫は猫、何が起きようとも変わりませぬ。明日無事に幕があき、観客の方々の目玉をフルスロットルで稼働させて現実をぐいんと拡張していく(そしてパンツがチラリと見える)、そんなことになればいいなと思っています。

明日より役者・スタッフ一同、劇場でお待ちしております。
(吉)