稽古五日目(『前と後』)
早くも本番前日。そしてゲネプロです。
芝居の完成度もグンと上がり、劇場スタッフさんの
素晴らしい照明、音響の効果によって、面白いモノが出来て
きたのではないでしょうか。
「言葉の渦に呑まれる」というのはまさにこのことなのかも
しれない、というのが率直な感想です。
そして『前と後』という戯曲でもってシンメルプフェニヒが
立ち上がらせた世界は、新しくもあり古くもあるようです。
誰しもが誰かの音楽でもって、その中に自分自身を見つけ
出すように、多くの登場人物によって語られる言葉の数々が、
自分の人生を反映するものとしてかえってくる、、。
本当に不思議な戯曲ですね。
そもそも「前」と「後」の間に入っている「 」は何なので
しょうか?
「LIFE」なのか、、 「PLAY」なのか、、
「SEX」なのか、、 「NOW」なのか、、、
すくなくとも私はゲネプロ観劇の「前」と「後」で、
新しい感性の扉がすこし、開かれたような気がします。
それでは劇場でお会いしましょう。