通し稽古

初日まで、あと2日となりました。稽古は土日でほぼ完成型に近づき、あとは細かいブラッシュアップと美術の細かい作りこみを徹底していく、といったところです。
それにしても、昨日の通し稽古を見ていてこれはかなり貴重な舞台だな、と思ってしまいました。劇団員の私が言うのもなんなので、よい悪いはおいておくにしても、はこぶねの空間のサイズで上演をできる、ということは、やはりなかなかできないことだと、改めて、身にしみて感じてしまったのです。
ふだん舞台づくりにかかわるときは、できるだけ外から見るようにしてはいるのですが、マンションの一室であるはこぶねの大きさがとても居心地のよいサイズなので、舞台づくりから稽古までずっといると、ついつい舞台のなかに入り込んでしまいます。
おそらく初めてはこぶねに足を運び入れた方は、外の世界とのギャップに驚かれると思うのですが、それだけはこぶねの空間は密度の濃い別空間になっています。はこぶねは「異様な空間に迷い込む」という言葉にぴったりのサイズなのです。
と、そんなことを考えながら、はこぶねで上演できることを嬉しく感じてしまったのでした。
(吉)