次回作のはこぶね公演のアレコレ、大枠が決まりましたYO!

みなさまいかがおすごしでしょうか。
私は最近タニノに教えてもらったミャンマーふりかけがおいしくて仕方ないです。食べるラー油の次はこれじゃーって勝手に盛り上がっています。マヂおすすめです。ふりかけの未来はミャンマーにアリです。


さてさて、そんなさなかではありますが、ペニノの次回作の詳細がいよいよ決まってきました!

『誰も知らない貴方の部屋』
作・演出:タニノクロウ
出演:山田伊久磨、瀬口タエコ、島田桃依(青年団)、飯田一期
上演期間:2012年2月中旬〜
チケット発売:12月〜予定


実に4年ぶりの劇団アトリエ「はこぶね」公演です。劇団アトリエといっても、もとはマンションの一室。というか、タニノのかつての住処。そこを壁ぶち抜いて思いっきり改造してつくりあげたのがこの「はこぶね」です。


ちなみに「はこぶね」という名前は、維新派の松本雄吉さんにつけていただきました。くわしい由来は知らないんですが、マンションの一室が現代の「はこぶね」となる感覚。なんだか情報の洪水のなかを漂う「パケット」のような感じがして好きです。


■はじまりの『小さなリンボのレストラン』


このはこぶね公演、今回で三回目となるんですね。


はじめは、『小さなリンボのレストラン』。
タニノの部屋を跡形もなくぶち壊して砂やら剥製やらを大量に入れこんで青山のマンションにデタラメな異空間をつくりあげた記念すべき第一作。劇的ビフォーアフターに紹介してもらいたいぐらいの改造ぶりです。


こちらはそれを映像化したものです。毎回出演中の島田さん、瀬口さんがなんだかまだあどけなく感じちゃいます。


このときはまだ私も一観客として観ていましたが、幕が開いた瞬間の「ひゃー、よくここまで作ったね・・・」と腰がへなへなとなるような驚きや、役者さんが登場してしゃべりはじめたときの「わっ、この意味不明な台詞ならしゃべりたい!」といった素直な共感はなかなかに忘れがたいものがあります。

■海を越えた『苛々する大人の絵本』


そして二作目の『苛々する大人の絵本』。

このブログのトップの写真にもなっていますが、今やペニノの代表作のひとつといっていいかもしれません。性の妄想にとらわれた受験生が、脈絡なく豚と羊の住む不思議な家に迷い込む、「何のこっちゃオンパレード」な作品です。床下につくりこんだジオラマは、見えた瞬間思わずひゃーってなります。




この作品には島田さん瀬口さんに加えて山田伊久磨さんに参加してもらって、その変態的というか怪人的な魅力が炸裂していました。途中からはマメ山田さんにも参加してもらっています!




(以上すべて写真はPierre BORASCIさんに撮っていただきました)


ちなみに、ドイツにスイスにオランダ、ヨーロッパでも好評を博して、ドイツの新聞からは「クローネンバーグの『裸のランチ』みたい」だなんて言ってもらいました。通算の上演回数を数えたらもしかしたら100回ぐらいいってるかもしれません。今年も11月にドイツとベルギーで上演予定で、実はいま稽古の真っ最中だったりします。

■どうなるの『誰も知らない貴方の部屋』


では、次の『誰も知らない貴方の部屋』はどうなるんでしょう。*1


今回、前回の役者さんにくわえて『星影のジュニア』や前作の『エクスターズ』に出演してもらった飯田一期さんに参加してもらいます。あの小さな空間に、あの巨体。あの男らしさとぐりりとした瞳。タニノがどう演出するのかが楽しみです。きっとステキな変態になるんでしょうね。


まだまだ全貌は見えませんが、みんながどひゃーってなる空間になることでしょう。そして、今は稽古場になってるはこぶねに舞台をつくる作業がどうぇーってなるぐらい大変なんでしょう・・・。




だって今のはこぶね、こんなにまっさらなんですもの。

ひえーーーっ!! なんとなく今年のクリスマスははこぶねで作業してそうな気がして怖い!!


と、い、うわけで、もうちょい先の話です、が、皆さまどうぞお楽しみに!
(吉)

*1:10/23 22:40追記です。タニノがタイトルの由来についてこんなこと言ってました。