はこぶね新作『大きなトランクの中の箱』は、とにかくアレがすごいことになりそう・・・!!


はこぶね新作『大きなトランクの中の箱』、いよいよ稽古もはじまり、建て込みもはじまり、着々とできあがりつつあります。わくわく。



「はこぶね」というのは、もともと主宰タニノが住んでいたマンションを改造してできた、ペニノのアトリエの名前。
ところがこのマンションが解体されちゃう、ってんで、はこぶねもいっしょになくなっちゃうんですが、それでも「はこぶね新作」と銘打ってつくっているのが今作です。



このことについては、タニノからのメッセージをどうぞ。



開館してからちょうど10年目の今年、
劇団のアトリエ「はこぶね」が無くなります。
築年数も古く、老朽化が問題になっていたのですが、
先の大震災の影響で建物の内部構造に障害が多発し、
やむなく立て壊しをすることが決定しました。
残念でなりません。


はこぶねには我々が積み上げて来た知恵が詰まっています。
それは極小空間を夢幻の世界へと変貌させる知恵です。
そうして作られる異様な空間と漂う香気は、
風変わりな観客を惹き付けました。
そして多くの、はこぶね愛好者を生み出しました。


「はこぶね」は維新派の松本雄吉氏が名付け親です。
ここで生まれた小さな作品が観客の脳みそという大海原を
ゆらゆらと旅するイメージで命名してくださいました。
そうして開館から十年間で三つの作品が生まれました。


「小さなリンボのレストラン」「苛々する大人の絵本」
「誰も知らない貴方の部屋」です。


今回それらを一連にした作品
「大きなトランクの中の箱」を製作します。
はこぶねで生まれた三作品を一つの“箱”に押し込み、全て見せます。


我々が何を大切にして来たのか、創作において十年間
どのような時間の使い方をして来たのかを見て頂きたいと思います。
               
                          タニノクロウ


というわけなのです。(ちなみにこのメッセージはチラシにも載ってます!)


「はこぶねで生まれた三作品を一つの”箱”に押し込んでいる」。


そういうわけで、「はこぶね作品」なわけですね。
ただ、だからといって、これまでの作品のレビューというわけではありません。


あくまで、新作。

そして、いろいろとヤヴァイことになりそうですぜ・・・!! というわけで、ヤヴァくなりそうなところ、3つあげます。

その1 三つの作品をもとにした新しい物語。

基本、意味不明。でも妙に濃い。という、はこぶね作品のエッセンスそのままに、腹が減る。眠くなる。ムラムラする。という、今回もやっぱり欲望丸出しの作品に仕上がりそうです。

その2 4人の役者の奮闘ぶり。

舞台美術とともに稽古に時間がたっぷり使えるのがはこぶね作品。
前作『誰も知らない貴方の部屋』では四六時中練習してリコーダーをマスターした4人ですが、今回もタニノからハードな指令が出ています・・・。
か、過酷! でもかっこいいぜ!


そして何より、

その3 なに、この、装置っ・・・!!

詳しくは幕が開いてからのお楽しみですが、森下スタジオに入り浸ってつくってるからこその、この装置。
こういう装置は見たことない気が。
少なくとも自分はタニノからアイディア聞いたときにうっひゃーとなり、建て込みのときに唖然としましたぜ!




っというわけで、
庭劇団ペニノ はこぶね新作『大きなトランクの中の箱』、おったのしみに!(吉)



ご参考①:歴代はこぶね作品について開設したときの記事です↓
http://d.hatena.ne.jp/peningophilia/20111023/1319368980



ご参考②:前作『誰も知らない貴方の部屋』のトレーラーです↓



ご参考③:『誰も知らない貴方の部屋』でいただいた感想まとめです。
http://togetter.com/li/257293