ポッドキャストの可能性

大げさなタイトルですが、
American Theatre Wingという団体のDownstage centerというところがポッドキャストを配信しているのを最近知り、ちょっと感動してしまったわけです。
http://www.americantheatrewing.org/downstagecenter/
ここからダウンロードできます。
もちろん英語なので、何を言ってるかはよくわからなかったりしますが、エドワード・オールビーとか、日本でもよく上演されている劇作家が1時間近くあれこれしゃべっているのが聞けます。劇作家だけでなく、演出家・役者・批評家・デザイナーなど、ゲストの種類も豊富。全部無料。これって、すごいことじゃないでしょうか。
日本だと・・・
劇作家がラジオ番組のゲストに呼ばれてそれが配信される、ということはごくまれにあるみたいですが、ポッドキャストはほとんどノータッチと言ってよいでしょう。とはいえ、演劇文化的な事情(って詳しくはわかりませんが、なんとなく日米の差)を考慮するとそっくりそのままAmerican Theatre Wingと同じことをやるのも厳しそうです。

そう考えると、こんなのはどうでしょう。最近頻繁に行われているアフタートーク。これ、ポッドキャストで公開できないですかね?
ペニノではしばらく行っていませんが、タニノは乞局の次回公演のアフタートークに出演しますし、他の劇団では劇作家・演劇批評家にとどまらず、様々な方面の方々がゲストとして呼ばれるようになってきています。各劇団がそれぞれでポッドキャストを配信する、というのは厳しいでしょうから、いろんな劇団のアフタートークを一カ所に集めてまとめて配信、といったシステムがあれば、少なくともトークを聞けなかった人にはありがたいものだと思います。

もちろん、閉じた場所だから話せることもあるかとは思います。もしくは、観劇していない人にアフタートークを公開する意味はないのかもしれません。そもそも、アフタートークの需要って、どこまであるのか、実はよくわかりません。とはいえ、不特定多数、当日の雰囲気を知らない大勢の人たちが聞く、ということを考えて話さければならないのだとしたら、トークのクオリティは高まるような気がします。ごまかしは効きませんし、内輪受け(なトークがあるとすればですが)もすぐにばれてしまいますから。おもしろいトークが公開されるようになれば、いろいろな場面にプラスの効果が波及していく、ような気がするのですが、ただ、物理的な問題、いったい誰がそんな配信をやるんだ、という問題は残りますね・・・

というわけで、ひとまず話題を変えまして、お知らせを。

乞局http://kotubone.hp.infoseek.co.jp/)の次回公演『杭抗』(コックリ)・アフタートークにタニノが出演します。
6月12日の19:45〜の回、場所はこまばアゴラ劇場です。
どんなトークになるのか、いまのところ全く読めません!

と書いてみると、ポッドキャストで聞きたい、と思う人が出てくるような気はするのですが(笑) (吉)