大晦日にやってくる幽霊
あっというまの大晦日。『アンダーグラウンド』@シアタートラムに、『苛々する大人の絵本』@スイス&オランダ、とおかげさまで充実した1年でした。
さて、今年は演劇界にはどんなことがあったっけなんて思い起こすと、もちろん個人的なものですが、『わが星』の岸田賞受賞や、チェルフィッチュやポツドール、ファイファイの海外での活躍、中野茂樹さんが『かもめ』を大胆に演出したことや、久々にロベール・ルパージュがやって来たこと、それからもっと個人的なことで言えば、テネシー・ウィリアムズのOutcryの邦訳が出ていたこと、などなど、いろいろとあったなあ、としみじみします。
- 作者: テネシーウィリアムズ,Tennessee Williams,大森裕二,長田光展
- 出版社/メーカー: カモミール社
- 発売日: 2010/11
- メディア: 単行本
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だから、来年のことをぱっと考えてたったひとつ思い浮かぶのは、2011年は20時開演の公演が増えるといいなー、ということ。そしたらいけるなー、増えるといいなー、いいなー、なー・・・、と遠い目をしたくなるのですが、でもホント、20時開演の公演が増えるだけで「行けなかったいい上演」のいくつかに行けるんじゃないか、そしたら少しはあの幽霊たちが浮かばれる、ひいてはいろんな公演に新しい観客がやってくるんじゃないか、なんて思うのでした。
とまれ、皆様、どうぞ良いお年を。来年もペニノはいろいろとあります。どうぞよろしくお願いします!
(吉)